カナダでパイロットを目指すワーホリ大学生

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【PPL進捗報告】計器飛行

 
こんにちは、がちろーです!!

 

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今日は、最近訓練を始めた計器飛行について紹介したいと思います!

 

とはいっても、本当にまだ40分程度しか練習していませんが、、、笑

 

 

計器飛行とは、悪天候や雲の中、夜間など視界が悪く目視では操縦できない状態で、飛行機についている高度計や速度計などの計器だけを使って操縦していく技術です。

 

本当はこの計器飛行はPPLを取得した後に、きちんと訓練をして免許の計器飛行限定を解除して雲の中などでも飛行できるようにするものなのですが、PPL免許のみを保持している人が何かのミスや手違いで間違って視界不良の中を操縦しなければいけない可能性も十分に考えられるので、PPL免許取得前にも最低5時間の計器飛行訓練が義務付けられています。

 

 

訓練自体はわざわざ雲の中に入ったりするのではなく、途中から頭にフードを被って計器しか見れないような状態にして練習します。 

 

自分が練習したのは水平飛行とターン。

 

想像以上に難しかったです。笑

 

 

 

まず第一に人間は感覚器官の中で視力を一番信用して周囲の把握をするので、その視力がないと錯覚が非常に多い点

 
これが原因の事故をよく耳にします。

 

座学で習った一番危険なものが、加速・減速時の錯覚。

 

視界なしの状態で加速すると自分が上を向き始めるように錯覚し、減速すると自分が下を向き始めるように錯覚するそうです。

 

特に夜間の離陸、着陸の時が問題で、離陸の時は加速していくので本当は高度を上げていかなければいけないところで、上向きに錯覚してしまい機種を下げてそのまま墜落だったり、着陸の時に減速して、下向きに錯覚してしまい機種を異常に上げて失速など。

 

だから、計器飛行の環境に入ったら一切自分の感覚を無視して、計器のみを信用して操縦しなければいけません。

 

自分は下に向かって墜落している気分なのに計器は水平だったら計器を信用してそのまま飛行を続けろということです。
言葉で説明するのは簡単ですが、実際に体験したら慣れるまではヒヤヒヤだろうなと思います。笑

 

 

次に、計器の読み取る時間間隔。

 

車とは違って、速度だけ気を付けていればいい訳ではありません。

 

C172には少なくとも、十数個の計器がついています。

 

対気速度計、姿勢計、高度計、垂直速度計、方向計、Turn-Coordinator、エンジンタコメーター、オイル温度計、オイル圧力計、吸引強度計などです。

 

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C172の計器の参考。

 

もちろんこれらを一度に読み取れるわけではありません。笑

 

代わりに、短い時間でひとつずつ計器を読み取っていきます。

 

これをただただひたすら繰り返す。

 

無意識に計器を見ていると、速度計など何かひとつの計器に固執してしまうので意識的に1,2,3!1,2,3!とテンポよく読み取る計器を変えていく必要があります。

 

それで、何か計器に自分が意図する飛行と違う値を示したら、何が原因なのかを解釈し、それを解決するようにコントロール。

 

 

計器たちはわがままで(笑)、どれもずっと一定でいてくれることはないので常に集中して操縦する必要がありました。

 

自分の感覚と違う動きをしなければいけないし、細かい計器をずっと集中してみているのでめっちゃ酔いやすい。

 

自分はまだそこまで本格的にやってないので酔ってはいませんが、これを日常的にこなすプロのパイロットたちは本当に凄いなと思いました!

 

 

まあ色々書きましたが、結論を言うと、計器飛行は難しそうだけど何かの情報処理ゲームをやっているみたいで楽しい!(雑)

 

 

計器飛行ができるようになったら、一気に飛行できる条件が緩くなるのでPPLを取ってまたこっちに戻ってくる機会があったら是非取得したいですね!

 

 

以上、簡単な超初心者からみた計器飛行の紹介でした。

 

また何か進捗があれば報告します。

 

ではまた~!